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虹のプレゼント

 朝8時の南の空に、見事に端から端まで見える鮮やかな虹が架かりました。

 

 ちょうど12時間ほど前、とてもとてもかわいがっていたハムスターの「たもちゃん」が旅立ちました。

 

 調子がよくなさそうだな・・・。

 でも今なら、まだ体力がありそうだから、病院に連れて行こう。

 ということで昨夜7時に連れて行き、非常に嫌がるにたもちゃんに注射を2本。

 

 病院から車で帰る途中のこと。

 私はたもちゃんを入れた小さなかごを膝に抱えながら運転していましたが、なぜかフラフラとかごから出て、私の手にすがりつくように来ました。

 

 運転中だったので迷いましたが片手にハンドル、もう一方の手でたもちゃんを包み込みました。

 そして、10分ほどたって、私の手の中で息絶えました。

 

 調子がよくないとは思っていましたが、今までの経験上こんなに急に旅立つケースがなかったので、現実をうまく受け止められませんでした。

 

 

 「病院、連れて行かなければよかった・・・。」

 

 

 大きな後悔の念に苛まれながら、夜を過ごし朝を迎え、勤務先へ。

 道中、晴れているのに雨がパラつく、めずらしい「狐の嫁入り」状態になりました。

 そして、勤務先がある南の方向に車を進めた瞬間に広がった景色。

 それがこの虹の空でした。

 

 

 「たもちゃんからのプレゼントだ!」

 

 

 ここまで見事に端から端まで見える虹は、私は初めてで。

 そう思っても・・・いいですよね。

 もしかしたら、渾身の愛を込めてお世話した私にお礼のプレゼント、ってことかな?

 それとも、私のたもちゃんへの感謝の気持ちが形に?

 

 ・・・どちらも違うのでしょう。

 でも、いいですよね。

 自然のエネルギーが、私たちの最期の意思疎通に力を貸してくれたって思っても。

 

 

 

 ありがとう。数えきれないほどの癒しをくれて。

 

 

 

 

 

 ・・・でもやっぱり、どんなに命の行く先や輪廻転生の理屈がわかっても、悲しいものは悲しい。。。

 

 強がるのをやめて、しばらく素直に感情を出そうと思います。